カスタム空間参照システム
QGISが使用しなければならないCRSを提供していない場合は、カスタムCRSを定義できます。 CRSを定義するには、編集(Gnome, OSX)または設定(KDE,Windows)メニューから Custom CRSを選択します。 カスタムCRSはQGISのユーザデータベースに格納されます。 また、このデータベースには、カスタムCRSだけでなく、空間ブックマークと他のカスタムデータが格納されます。
図24 : カスタムCRSダイアログ
QGISでカスタムCRSを定義する際には、投影変換ライブラリであるProj4を十分に理解する必要があります。
はじめに、
the Cartographic Projection Procedures
for the UNIX Environment - A User's Manual by Gerald I. Evenden, U.S.
Geological Survey Open-File Report 90-284, 1990 (available at ftp://ftp.remotesensing.org/proj/OF90-284.pdf)
を参照してください。
このマニュアルには、Proj4と関連コマンドラインユーティリティの使用法が記述されています。
Proj4で使われる地図作成パラメータは、このマニュアルに記載されていて、QGISで使われるものと同じです。
Custom Coordinate Reference System Definitionダイアログでは、CRS定義のためのパラメータが二つだけ必要です。
- 名称
- (Proj4書式による地図作成)パラメータ
新しいCRSを作成するには、 新規ボタンをクリックして、 名称とCRSパラメータを入力します。 その後、 保存ボタンをクリックしてCRSを保存します。
新しいCRSを表現するには、 パラメータは +proj= ブロックで始まらなければならないことに注意して下さい。
「テスト」ブロック内の計算ボタンをクリックし、CRSパラメータをParametersフィールドにペーストして、 まともな結果が得られるかを見ることで、CRSパラメータをテストできます。 知っているWGS84緯度経度の値をNorth、Eastフィールドにそれぞれ入力します。 計算をクリックして、出てきた結果と、定義したCRSでの知っている値とを比較します。